コラム
ヴァイスシュヴァルツは、お気に入りの作品やキャラでデッキを組めるのが魅力です。しかし、構築ルールやカードの色バランスなど、押さえるべきポイントも多く、デッキ作りで悩むことも多いでしょう。
本記事では、ヴァイスシュヴァルツのデッキ構築の基本ルールや色選びのコツ、勝ちやすいデッキを作るポイントを解説します。自分に合った理想のデッキ作りに役立ててください。
デッキ構築は、ヴァイスシュヴァルツを楽しむうえで欠かせません。ここでは、デッキを作る際に必要なことを、以下の項目ごとに解説します。
詳しく見ていきましょう。
ヴァイスシュヴァルツでは、1つのデッキに必要なカードは50枚と定められています。同じカードは最大4枚まで、クライマックスカードは合計8枚までという上限も決まっており、無制限に強力なカードを詰め込めません。
また、下記のカードのバランスも意識することで、デッキが機能しやすくなります。
さらにレベル1以上のカードを使用する際は、対応する色をクロックまたはレベル置き場に置く必要があり、構築時から色の組み合わせも考えなければいけません。
基本的にヴァイスシュヴァルツのデッキは同一タイトル(作品番号)で統一する必要があります。ただし、一部のPRカードは例外として、すべての作品に組み込むことが許可されています。
ヴァイスシュヴァルツのデッキ構築では、使用できるカードの範囲が「構築形式」によって異なります。公式大会やイベントでおもに採用されるのが「ネオスタンダード構築」と「タイトル限定構築」です。
ネオスタンダード構築では、作品ごとに定められた作品番号が一致するカードのみを使えて、複数弾のカードを自由に組み合わせて構築できます。一方で、タイトル限定構築は特定のタイトルのみで組む必要があり、狭い範囲での構築力が求められます。
タイトル内でのカード選択肢が限られる分、統一感や作品らしさが強調されるのが魅力です。どちらも構築ルールを守ったデッキ作りを心がけましょう。
ヴァイスシュヴァルツでは、デッキ構築時のバランスがゲーム展開を大きく左右します。たとえば、レベル0のカードが少なすぎると序盤にキャラを展開できず、ストックをためにくくなります。また、レベル3を多く入れすぎると、終盤まで手札で持て余すことが増えてしまい、テンポが崩れる原因になります。
理想は各レベルのカードを適切な比率で配置し、ゲーム序盤~終盤の流れに合わせて動ける構成にすることです。また、クライマックスカードはデッキに8枚まで入れられますが、すべての構築で8枚を採用する必要はありません。
ネオスタンダード構築では、最大枚数を入れるケースが多い傾向があります。一方、スタンダード構築では戦略に応じて調整される場合もあります。イベントカードも含め、手札事故や回収手段とのバランスを見ながら調整しましょう。
やりたい動きがスムーズに実現できるように、構築段階から役割の偏りや過不足がないかを確認することが重要です。
デッキ構築は、いきなりカードを並べ始めるのではなく、十分な準備からスタートするのがポイントです。ここでは、デッキ構築を始める前の準備を解説します。
それぞれ見ていきましょう。
ヴァイスシュヴァルツでは、数多くのアニメ・ゲーム作品がカードになっており、自分の「推し」タイトルでデッキを組めるのが魅力です。まずは、自分がよく知っていて楽しめる作品を選びましょう。
とくに、思い入れのあるキャラやシーンを使えると、プレイの楽しさも倍増します。構築のモチベーションやプレイ継続の意欲にもつながるため、勝てるかよりも使って楽しいかを重視して選ぶのがおすすめです。
環境にこだわるのは慣れてからでも遅くありません。まずは推し作品への思い入れを起点に、理想のデッキを作り上げましょう。
デッキの軸となるのが、クライマックスコンボです。特定のキャラとクライマックスカードの組み合わせで、強力な効果が発動します。
まずは、使ってみたいクライマックスコンボを決め、それを中心に構築を進めましょう。クライマックスコンボには、手札補充やバーンダメージ、回復など、さまざまな効果があります。戦術と一致するものを選べば、自然とデッキの方向性が見えてくるでしょう。
デッキを作るうえで「どうやって勝つのか」を決めておくことは重要です。序盤は手札とストックを貯めて、中盤で盤面を取り、終盤に大ダメージを与えるなど、全体の流れをイメージしておくと構築に無駄が出にくくなります。
バーン効果で一気に詰めるのか、回復で粘り強く勝つのかなど、プレイスタイルに合わせて勝ち筋を組み立てましょう。明確なゴールを意識すると、自然と必要なカードや色構成も決められます。
ヴァイスシュヴァルツのデッキは、レベルごとにカードの役割が分かれています。ここでは、各レベルでどのカードをどのくらい入れるべきか、基本的な目安と役割を解説します。
ぜひチェックしてみてください。
レベル0のキャラはゲーム序盤を支える重要な存在です。ストックを貯めるためのアタッカーや、手札交換・サーチなどの効果を持つカードを中心に構築します。
また、移動持ちや応援など、盤面に残りやすいカードも活躍します。枚数が少ないと初手に展開できず、序盤から不利になる可能性があるため、15~18枚程度が目安です。
プレイの安定性を高めるためにも、十分に確保しておきましょう。
レベル1帯は中盤の主力となるパワーの高いキャラや、クライマックスコンボの中心カードが多く採用されます。ここで盤面を取り、リードを広げるのがおもな目的です。
後列キャラや助太刀、手札を増やす手段もこの帯で充実してくるため、全体の戦術に応じて選びましょう。デッキによってはレベル1を厚めに組む場合もありますが、ストック消費を抑えたい場合は無理に多くしすぎず、8~14枚を目安に調整しましょう。
レベル2はデッキによって役割が大きく変わります。おもに早出しのサポートや、パワーで相手のレベル3キャラに対抗できるカードが採用されます。
レベル応援や回復、チェンジ元なども含まれるのが一般的です。メインアタッカーとしては使われにくくなってきますが、デッキの戦術によっては欠かせない存在です。
多くても6枚程度、必要最低限にとどめることでバランスよく構築できます。
レベル3は試合の終盤を担う重要なカードです。下記のように、勝負を決める効果を持ったキャラが多く、デッキのフィニッシャーとして機能します。
とくにクライマックスと連動したフィニッシュ効果は強力なので、使用する色との相性も加味して構成を決めましょう。早出しも選択肢に入れつつ、メインの詰め手段を決めることで、最後まで強く戦えるデッキになります。
ヴァイスシュヴァルツでは、カードの色によって使える効果やデッキの動きが大きく変わります。ここでは、下記の項目ごとに色選びについて詳しく解説します。
事故を防ぎ、デッキの強みを引き出しましょう。
ヴァイスシュヴァルツでは、1レベル以上のカードをプレイする際に「色の条件」が発生します。具体的には、使いたいカードと同じ色のカードを、クロックまたはレベル置き場に1枚以上置いておくことが条件です。
たとえば、青のレベル1キャラを使いたいなら、クロックまたはレベル置き場のいずれかに青のカードが必要です。この条件を満たしていないと、手札にカードがあっても場に出せないため、試合のテンポを損なう原因になります。
色の配分は、デッキ構築時に意識すべき基本要素として押さえておきましょう。
ヴァイスシュヴァルツのデッキは、1色または2色で構成されるケースが多い傾向です。序盤に出したい色を中心にして、必要な色を確保できるように組むと安定して戦えます。
なお、色ごとの性能に明確な差はありません。どの色にも回復や除去、手札補充などの効果を持つカードが存在します。色によって効果を限定的に捉えるのではなく、カードのテキストをよく読み、全体のバランスを考えてデッキを構築しましょう。
レベル1のタイミングは序盤の展開に直結するため、ここで必要な色を安定して出せることが重要です。とくに初心者のうちは、色を分散させずレベル1のカードを1色に揃えることで、安定性とプレイのしやすさが格段に向上します。
たとえば、レベル1で青を使うなら、レベル置き場やクロックに青を置けるように、レベル0の青キャラをある程度入れておくと出しやすくなります。
レベル0のカードをレベル置き場に置く必要はありませんが、序盤の色発生源として使われることが多いため、色バランスを考慮して採用するとよいでしょう。
こうすることで、プレイ中の必要な色が足りずカードが出せない状況である「色事故」を防ぎ、スムーズな展開を可能にします。
「タッチ」とは、デッキの主軸とは異なる色を少数だけ採用する構築テクニックです。通常、レベル1以降のカードは対応する色をクロックやレベル置き場に置かないとプレイできません。しかし、レベル0のキャラや助太刀カードは、色の条件を満たさずに場に出せるものが多いため、これを利用して色条件を補います。
たとえば、主軸が青と黄のデッキで赤のレベル3カードを使いたいなら、赤のレベル0キャラを1〜2枚入れておけば、自然に赤の色条件を満たせます。色を加えることで戦術の幅が広がりますが、タッチに頼りすぎると色事故の原因にもなるため、必要最小限にとどめるのがポイントです。
色事故を防ぐには、各レベルで必要な色をあらかじめ決めておくとスムーズです。レベル1では黄、レベル3では赤というように、使用タイミングをずらせば多色デッキでも安定したプレイが可能です。
また、色を発生させやすいカード(クロックに置いても強い、サーチ可能など)を多めに採用するとプレイの幅が広がります。構築段階から事故対策を考えておきましょう。
キャラカードはデッキの中心となる存在で、レベルごとに異なる役割を担います。
採用する際は、下記の効果を意識し、バランスよく組み合わせましょう。
役割が被りすぎると柔軟な対応が難しくなるため、構築段階で必要な機能を整理しておくと安定した動きが可能になります。
キャラカードだけでなく、イベントカードやクライマックスカードもデッキの完成度に大きく影響します。ここでは、それぞれのカードの特徴や選び方を解説します。
詳しく見ていきましょう。
イベントカードはバトル中のアタックには使えませんが、ゲームをサポートする強力な効果を持つものが多く存在します。
たとえば、イベントカードには下記のような効果があります。
これらの効果は、試合の流れを大きく変える力を持っています。ただし、イベントカードはキャラクターカードと比べて、控え室からの回収や手札への補充が難しい場合も。そのため、一度使ってしまうと再利用がしにくい傾向があります。
イベントカードを採用する際は、汎用性の高い効果であることや、自身のデッキにイベントカードを回収・再利用する手段があるかを確認しましょう。
一般的には、手札に余りにくい枚数として2〜4枚程度が目安です。デッキタイプや構成によっては、イベントカードの枚数を増やす場合もあるため、デッキ全体のバランスを見て調整しましょう。
クライマックスカードは、デッキに最大8枚まで入れられる特別なカードです。使うことでキャラを強化したり、追加の効果を得られたりします。
一部のキャラは「特定のクライマックスカードが置かれた時に効果を発動する」能力を持っており、連動させることで強力な動きが可能になります。
また、クライマックスカードに付いているゲート・トレジャー・カムバックなどのトリガーアイコンは、アタック時のトリガーチェックで公開されることで追加効果を発動します。キャラを手札に戻したり、ストックを増やしたりすることが可能です。
トリガー効果をうまく活用すれば、手札やストックの補助につながり、長期戦でも安定した動きがしやすくなります。デッキに足りない要素を補えるよう、必要なトリガーを意識して選びましょう。
クライマックスカードを選ぶときは、下記の2点を軸に判断します。
中でもクライマックスコンボは、デッキの動きに大きく関わる重要なポイントです。対応するキャラのパワー強化や追加ダメージなど、強力な効果を発動させるため、戦術の軸として優先的に検討しましょう。
次にトリガーアイコンは、アタック時に発動する追加効果を持ちます。ストック増加や手札補充など、デッキの弱点を補う手段として役立ちます。
構築の基本を押さえたら、次は勝ちやすいデッキを目指しましょう。強いデッキを作るポイントは、下記のとおりです。
勝率を上げるための考え方を身につけましょう。
ヴァイスシュヴァルツでは、山札にクライマックスカードが多く残っているほど、ダメージをキャンセルしやすくなります。そこで重要になるのが「山札圧縮」です。これは、クライマックス以外のカードを控え室に置いて山札の枚数を減らし、クライマックスカードの比率を高める手法のことです。
たとえば、下記のような効果を持つカードが役立ちます。
これらの効果を使えば、山札の内容を整えやすくなり、キャンセルしやすい「強い山札」を作れるでしょう。
また、山札のカードがすべてなくなった場合は、「リフレッシュ」が発生し、控え室のカードをすべて戻してシャッフルします。控え室にクライマックスカードが多いほど、リフレッシュ後の山札にも多く含まれることになります。
ただし、リフレッシュ時には「リフレッシュポイント」として1ダメージを受ける点に注意が必要です。山札を調整するカードをうまく使えば、キャンセル率を安定させ、試合を有利に進めやすくなります。
ヴァイスシュヴァルツでは、手札が多いほど相手の動きに柔軟に対応しやすくなります。そのため、イベントカードの助太刀や、回収を持つキャラの活用がポイントです。
助太刀は、相手のアタック中に使うことで一時的に自分のキャラのパワーを上げられるカードです。コストが軽いものも多く、防御手段として有効です。
また、回収効果を持つカードを活用することで、展開に必要なカードを確保しやすくなります。たとえば、下記のような効果が代表的です。
これらの効果をバランスよく採用することで、手札切れを防ぎながら安定した展開が可能になります。
理論上の構築がよくても、実戦でうまく機能するとは限りません。そのため、実際に「試し回し」をして、プレイの中で不便だった点や事故の原因を洗い出しましょう。
結果をもとに、必要なカードの枚数を調整したり、色の構成を見直したりして、自分に合ったバランスに整えるのが効果的です。数回の試し回しでは見えてこないことも多いため、継続的な調整とプレイが上達への近道です。
デッキ構築は、正解が1つではないからこそ奥深く、楽しいものです。色やレベル配分、カードの役割を考えながら、自分のプレイスタイルに合ったデッキを作りましょう。
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