コラム
こんにちは。福福トレカ ヴァイスシュヴァルツスタッフです。
2025年6月21日より新制限が施行された新環境の中、二度の大型大会を開催することができました。
今回は、2025後期環境を大会データに基づき分析していきたいと思います。
新制限の施行直後6月22日となった本大会ですが、使用タイトルの分布は以下のようになっています。
圧倒的人気で使用率1位に輝いたのは『学園アイドルマスター』
中でも「アイヴイ 月村手毬」をフィニッシャーに据えたタイプが多いです。
制限改定前から絶大な人気を誇っていたタイトルなので、この1位は予想していた方も多いのではないでしょうか。
続いて2位につけたのは『BanG Drem!』
新たに規制がかかったタイトルですが、「拒絶の言葉 豊川祥子」を選抜し「Masquerade ドロリス」と合わせた規制前とほぼ変わらない構築が主流のようです。
続けて同率3位は『ゆるキャン△』と『【推しの子】』です。
『ゆるキャン△』は規制タイトルですが、「自家製ソーセージを作ろう 千明」を選抜したトレジャー6枚ゲート2枚の構築が最大母数となりました。
同じく3位の『【推しの子】』ですが、制限改定前から数を伸ばしていた「星降る夜に 黒川あかね」をフィニッシャーとしたカムバック4枚ゲート4枚の構築が規制を回避しそのまま残った形です。
4位以下には直近参戦タイトルの『あおぎり高校』『オーバーロード』『魔法少女リリカルなのは』をはじめ、前期王者の『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』なども見られました。
決勝トーナメントでは、使用率1位の『学園アイドルマスター』を使用するプレイヤーが多い中、使用人数1名の珍しいタイトルたちが使い手の意地を見せ活躍。
当時最新タイトルの『魔法少女リリカルなのは』も2人が勝ち残っています。
優勝はチーム『LR+』
新環境最初の優勝タイトルは『五等分の花嫁』『学園アイドルマスター』『甘神さんちの縁結び』となっています。
(https://x.com/fukufuku_ws/status/1936720660870713510)
1週間後に開催された第67回。
『ゆるキャン△』が使用率を落とす中『ホロライブプロダクション』『青春ブタ野郎シリーズ』『アイドルマスターシャイニーカラーズ』といったかつての環境タイトル達が増加。
最新タイトルの『負けヒロインが多すぎる!』を使用したプレイヤーは2名でした。
決勝トーナメントには『負けヒロインが多すぎる!』のトレジャー8枚構築が勝ち残っている他、使用率を伸ばしていた元環境タイトル達が多く練度重視の持ち込みが勝ち残っています。
優勝はチーム『雪夜月』
使用タイトルは『オーバーロード』『グリザイアシリーズ』『ホロライブプロダクション』となっています。
(https://x.com/fukufuku_ws/status/1939202788480950394)
現状使用率が高いのは『学園アイドルマスター』『BanG Dream!』の2タイトルでしょう。
どちらもゲーム展開が非常に安定しており、レベル1のCXコンボによるリソース回収力とキャンセル率の高い山札を作る能力が非常に高いです。
また、どちらのタイトルも主流となっている構築こそあるもの、まったく違った構築での持ち込みも多いため早い段階で決めてかかると痛い目を見るかもしれないので注意が必要です。
『学園アイドルマスター』では、「アイヴイ 月村手毬」採用のカムバック4枚ゲート4枚構築が圧倒的に多いです。
レベル1のCXコンボ「Boom Boom Pow 花海咲季」が非常に強力なためゲートアイコン採用によるCXの供給の安定が強力なほか、使用率が高めのもう一つのデッキタイプである「White Night! White Wish! 花海佑芽」採用カムバック8枚構築と比べて
ため、事故を起こした際や中盤の「ツキノカメ 秦谷美鈴」連打後でも複数面連動を狙いやすい などの長所があり、タイトル人気も相まって非常に使用数が多いです。
一方の『BanG Dream!』ですが、前期からタイトル内の構築分布が安定していません。
ほとんどのデッキがレベル1のCXコンボとして「Masquerade オブリビオニス」を採用している点は変わりませんが、「Masquerade ドロリス」の採用が多い傾向こそあるものの「迷子のバンド 高松燈」のゲート連動の採用も多く、タイトル内最大母数となることもあります。
制限改定により、いわゆる光景互換の「がんばれパン」の採用がかなり減っているので対面した際の圧はかなり軽減されていますが、依然としてキャンセル率の高い山札を作るためダメージレースには注意が必要です。
上述の通り依然として強力なタイトルです。
ほとんどの選手が「拒絶の言葉 豊川祥子」を採用しています。
「がんばれパン」の採用が減ったことからこちら側の山札圧縮に気軽に干渉する手段を失いましたが、一部特徴を参照しての光景互換は存在するため該当特徴のカードが多めに見えたら要警戒です。
比較的軽傷で済んだためあまり数を減らしていません。主なデッキ構築は「自家製ソーセージを作ろう 千明」選抜のトレジャー6枚ゲート2枚型と、「ソーセージを頬張って なでしこ」選抜のトレジャー4枚カムバック4枚構築です。
両方の選抜カードがそれぞれ違う型で使われているというのはおもしろいですね。
それぞれデッキの性質が大きく変わるためやや戦いにくいですが、「薪割りすんぞ! 千明」のCXコンボを気持ちよく通さないという点は共通の対策です。
4種選抜とかなり重い規制でしたがレベル3にはノータッチだったためスタンバイ軸のリペアが持ち込まれ、「ハクチューアラモード 大沢瑠璃乃」を選抜し1枚前後の採用が多かった「節分 -艶- 藤島慈」を増やしたスタンバイ8枚構築となっていました。
「Dream Believers 藤島 慈」によるコンパクトなヒールとバーンは依然強力なようです。
同能力カードがあるため実質2種選抜と一見軽めですが、レベル3での強力な圧縮崩し性能と飽和打点で詰め切るコンセプト上致命的だったようで、2回の開催で使用者は1名のみでした。
単品で強力なカードが多いタイトルなので、広いカードプールを活かして別のデッキが研究されていくことに期待です。
トレジャー8枚型の入賞はありましたが、使用数は少なかったです。
トレジャーCXコンボによるリソース回収能力や詰め性能が高く、1ブースターできれいに纏まっている印象です。発売から日が浅かったので、今後の研究に注目ですね。
デッキ構築にあたりカード収集のハードルがかなり高いと思っていたのですが、新弾のカードを中心にデッキが組めるようになっていました。
発売直後は使用者が4名いたものの翌週では0人となってしまい、やはり最後の追加から日が経っている中種類数の少ないプレミアムブースターの追加では厳しいようです。
使用数、デッキタイプともに多い期待株です。
レベル1CXコンボの「とびっきりのワンショット 栗駒こまる」を軸に思い出やストックでの圧縮を図るデッキタイプが多めではありますが、トレジャーやソウル+2で前のめりに攻める構築やスタンバイ軸の構築も存在し、今後どの構築が主流となるのか要注目です。
発売前は「吸血鬼の真祖 シャルティア」による大量自傷&ドローや「全ては理想郷のために アインズ」「鮮血帝 ジルクニフ」による圧縮崩し性能が話題だったオーバーロードですが、実際の活躍は控えめです。
環境トップタイトルと比べると、レベル1CXコンボのパワー不足によりリソースの不安定さが目立つ他、大量にリソースを確保するには連続自傷や盤面を開けダイレクトアタックをされるなどの危険なプレイが伴うなど事故要因が多いのが課題です。
また、詰めのコンボパーツである「鮮血帝 ジルクニフ」は色や特徴がデッキとかみ合わないため、理論値と安定感の塩梅が難しいタイトルとなっています。
2025年後期環境について、大会結果を見ながら分析していきましたがいかがでしたか?
今後も福福トレカではヴァイスシュヴァルツのCSを開催していきますので、ご都合が合えばぜひご参加ください!
ここまでお読みいただきありがとうございました。